top of page
検索
  • 執筆者の写真杉並PARK 在宅クリニック

令和withコロナ時代の看護師の転職とキャリア


初めまして!2021年4月杉並区西荻窪に開業しました杉並PARK在宅クリニック 看護師の菅です。


私は2021年6月現在で看護師9年目になります。

また私は社会人から看護師になりました。看護師になってからは転職を2回経験し、今までの就職活動は全て合わせると5回経験しています。


看護師は、世間では「国家資格職で安定している」「食いっぱぐれない」とよく言われます。

確かにその一面もありますが、私としては決して一生安泰ではないと思っています。

コロナ禍で、沢山の病院でも給料やボーナスがカットされたニュースが話題になりました。

医療はお金を払って物を買うというように金銭的対価を直接もらう職業ではないので実感しずらい面がありますがが、所属組織の収益が減少すれば、給料が減らされるのは当然の理論です。

社会からどれだけ感謝の言葉を頂いても、それが給料に直接反映される訳ではありません。

そもそも医療職は決められてた診療報酬・介護報酬の中での収入です。

今後さらに高齢者が増える中で社会保険料を何とか抑えようとする中では、看護師として収入を上げる点で考えても頭打ちになってしまいます。


だからこそ看護師もしっかりとキャリア戦略を考える必要があると私は考えます。

女性が圧倒的に多い看護師のキャリア、ネットで調べると沢山情報は出てきます。

ですがネット上は転職会社中心の情報が多く、令和の時代ではやや時代遅れ感が否めません。


今は誰でも発信ができる個の力が強い時代ですから、誰かと比較する必要はありません。

自分らしいキャリア戦略を持つことが出来れば良いと私は考えます。



キャリア戦略は学校で教えてくれるものではありません。自分で考え、学び、経験して設計する。その設計もライフステージや社会の変化で何回も見直す必要があります。

今回は私がどのようにキャリア設計をして歩んできたか、体験談をお伝えします。

宜しくお願いします!




●社会人から看護師へ私のキャリア戦略



私は文系の大学を卒業後、サラリーマンを半年程経験後、看護師を志し会社を退職。受験勉強をして看護学校に入学しました。

私は決して幼少期から看護師になりたいとは思っていませんでした。


大学で勉強は自分としてはしたつもりでしたが、振り帰れば仕事に繋がるような勉強はあまりしていませんでした。

結果殆ど将来のキャリア像を持つこと無く、ふわっとした感じで就職した所で先が見えなくなり、そうそうに仕事につまづくようになりました。


ここで自分のキャリアを真剣に考えた結果が、看護師になることでした。

理由としては

・出来れば仕事の為に学校などに入ってしっかり勉強をしたい

・幼少期は体が弱く、病院にかかりがちだった

・家族や周囲に医療関係が多かった

・時間や金銭的に実現可能

とった点でした


看護師を志したこの時点で、私は「看護師資格を活かした新しいキャリアを目指す」と軸を定めました。大学での学びや活動、社会人経験は現役の人と比べると私の強みであり、ある程度病院で働いた後は広く社会に出て、自分らしいキャリアを形成していきたい、と考えたのです。


この軸が、この後のキャリア形成の全ての基本になっています。



●病院から訪問看護へ



看護学校卒業後は看護師としての基礎をまずしっかり形成したいと考え、3次救急の病院に就職しました。配属は希望した呼吸器内科でした。

病院で4年目の年越しを迎える頃、同期が異動し始めたタイミングで、次のキャリアを形成しようと転職活動を始めました。


転職活動で最初に検討したのが、クリニカルスペシャリストという職種でした。

クリニカルスペシャリストとは、簡単に言うと医療機器メーカー等に就職し、専門職の立場からから営業をバックアップするという仕事です。

綿密に準備を行い活動をしてみると、実際は営業職としての要素がかなり強いこと、自分のビジネススキルが十分で無いことからマッチせず、内定には至りませんでした。ここでは看護師専門の転職会社は利用しませんでした。


この時点で改めて自己分析をした所、看護師として病院以外で関わりつつもプラスで何かやってみたいと思い、看護師専門の転職会社に相談、目指したのが訪問看護でした。

訪問看護は看護学校で学んだ時や実習でも興味は持っていましたが、調べてみると訪問看護も事業所毎で特色が違うことを知り、私は訪問看護師としての育成はもちろんのこと、ビジネスや地域のまちづくりも行う大手の訪問看護事業所とマッチして転職を決めました。



●訪問看護から訪問診療へ



病院から訪問看護へ転職してみると、同じ医療でも環境が全く違うことのカルチャーショックが大きく、患者さんから訪問を拒否されたこともあり慣れるまでに時間がかかりましたました。徐々に訪問看護師として自立して出来るようになり、自転車で街を駆け巡りながら看護をするという仕事を楽しくできるようになりました。

生活リズムも病院時代と比べると規則的なので、休みの日はは様々なイベントやコミュニティに参加して見識を広げるようにしました。


転職してもうすぐ2年というタイミングで、結婚というライフステージの変化が訪れました。

結婚相談所で出会いすぐ結婚となったのですが、妻の仕事が多忙であり支えたい思いがあったので、当時は電車通勤だったことから自宅の近くで良い職場が無いか、転職活動を始めました。


ここでで出会ったのが前クリニック時代の院長であった田中でした。

当時訪問看護師から考えると、往診の先生と仕事することが出来るのか…と不安はありました。

ですが、実際面接と見学に行った所、私と同年代(30代半ば)で気さくで話も合い、訪問診療の看護師としてまた違った立場から在宅医療に携わることに魅力を感じ、転職を決めました。


●訪問診療から現在と今後




前クリニックで1年程訪問診療に携わった後、現クリニックの開業に参画し現在に至ります。

最近もライフステージの変化がありました、子どもが産まれたので仕事が終わったらすぐ家に帰り、子どもとお風呂に入るのが毎日の癒やしになりました。



私が考える今後のキャリア戦略は3本立です。

・訪問診療クリニックの看護師として経験を磨く

・Youtubeを中心としてメディアを通して医療やまちづくりを発信する

・仕事と家庭をバランス良く両立する


このキャリアも、看護師を志した時に考えた「看護師資格を活かした新しいキャリアを目指す」が軸になっています。


改めて振り返ると紆余曲折なキャリアでした。飛行機は100%計画ルート通りに飛行することはほぼゼロと言われていますが、人生もその通りだと思います。


この記事をお読みの方の中には、私ほど明確なキャリア戦略を持っていないとおっしゃる方もいると思います。ですが、ヒントとなるピースは幾つか必ず持っているはずです。

院長の田中はその辺りを引き出すのが非常にうまいので、当院に就職するかは別として、一度是非相談に来てみてください。そこでもし当院とマッチすることがあれば、一緒に新しいキャリアを考えて築いていきましょう。



最後までお読み頂きありがとうございました!



閲覧数:180回
bottom of page